2023.6.7.RELEASE
ハニャ・ラニ/オン・ジャコメッティ【日本盤ボーナス曲】
Hania Rani / On Giacometti
RPOP-10040
定価¥2,640(税抜価格¥2,400)
解説:大西 穣
「On Giacometti: A live performance at Atelier in Stampa」
《CLICK》試聴
ハニャが音楽を担当した、彫刻家アルベルト・ジャコメッティ家のドキュメンタリー映画から自身がセレクトした最新作。メディテイティヴで美しすぎる静寂のサウンド。
■20世紀を代表するスイス生まれの伝説的な彫刻家/画家アルベルト・ジャコメッティ(1901-1966)と、その家族の人生にまつわるドキュメンタリー映画(スザンナ・ファンツーン監督)の音楽をハニャ・ラニが担当。ここ数年映像分野での作曲オファーが世界中から殺到しており、アルバム『Music for Film and Theatre』(2021)でそれらの一部が発表されている。これらの活動は、監督のレンズを通したマテリアルというものが本人の作曲方法のイメージに進化を及ぼす結果となり、ピアニストだけでなくモダン・コンポーザーとしても大きく進化した。今回はハニャがその作品美学から大きな影響を受けたジャコメッティというテーマだけに、さらにその才能が覚醒された作品となっている。
■このアルバムは、サウンドトラックの中からハニャ自身が抜粋したもの。シンプルで繊細なサウンドは「静寂」をキーワードにしたもので、ハニャが一躍注目を集めたソロ・デビュー作『Esja』を発展させたサウンドとなっている。本作でのハニャはジャコメッティの生誕国スイスに行き、山にあるレジデンスとスタジオに冬の数ケ月間移り住み、山の沈黙にインスパイアーされながら現実世界からほぼ切り離された氷と雪に覆われた環境の中、今回の作曲・創作活動をした(普段生活している場所で作曲したら、おそらく全く違うものになったと本人も語っている)。
■サウンドはピアノ、シンセサイザーを効果的に組み合わせ、瞑想的で心地よい温度感のディレイで覆った美しすぎるアンビエント/ポスト・クラシカルの傑作。空間が意識されたピアノ、シンセサイザーのレイヤーの構築方法などハニャのキャリアの中で最もクオリティ高いものとなっている。さらにハニャとの名コラボレイターとなったドブラヴァ・チョヘルもチェロで2曲参加。日本盤のみボーナス・トラック収録。
■2023年2月 スイス ジャコメッティ・アトリエ録音
■プロデュース/作曲:ハニャ・ラニ
■ハニャ・ラニ Hania Rani (piano, keyboards)
■ドブラヴァ・チョヘル Dobraea Czocher (cello)
on tracks Allegra and In Between
*The music is part of the soundtrack for the documentary “I Giacometti”, directed by Susanna Fanzun
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『ミュージック・フォー・フィルム・アンド・シアター』RPOP-10034
『ホーム』RPOP-10031