ノーマ・ウィンストン | NORMA WINSTONE

ノーマ・ウィンストン | NORMA WINSTONE

英国のジャズ・シンガー、作詞家。ロンドン生まれ。16歳の時にロンドンのクラブ、ロニー・スコッツでローランド・カークの演奏に魅了されジャズに興味を持つ。1960年代からジャズ・ヴォーカリストとして活動をはじめ、当初はスタンダードを主なレパートリーにしていたが、同時に「声」自体の使い方、空間美を活かす唱法に目覚め始める。そしてマイク・ウェストブルック、ジョン・サーマン、イアン・カー、トニー・コー、マイク・ギブス、二―ル・アドレイ、マイケル・ガーリックなど、英国を代表するジャズ・ミュージシャンたちと共演しその名声を高めていった。 ソロ活動では1971年に『Edge Of Time』を発表し、メロディ・メイカー誌のトップ・シンガーに投票された。1970年代後半には夫でもあるピアニストのジョン・テイラーと、トランペット奏者のケニー・ウィ―ラ―とともにアジマスというグループを結成しECMレコードに名作を残している。またソロとしてもECMに『Somewhere Called Home』等の伝説的名盤を残した。その他ソロ作としてジミー・ロウルズ、ジョージ・ムラツと共演した『Well Kept Secret』、独特のスタンダード選曲でファンを唸らせた『Manhattan In The Rain』、ジョン・テイラーとの密度高いデュオを聴かせる『Like Songs, Like Weather』、ピアニストのフレッド・ハーシュと共作した『Songs and Lullabies』と他いずれも人気作である。2001年にはBBCジャズ・アワード・ベスト・ヴォーカリスト賞を受賞。2007, 2008年にもノミネートされ、英国の最重要ヴォーカリストとしてますますその存在感は高まっている。2013年には最新作『Dance Without Answer』をECMよりリリースし、話題を集めた。 また、作詞家としても抜群の才能を示し、ラルフ・タウナー、エグベルト・ジスモンチ、イヴァン・リンス、スティーヴ・スワロウ他の曲に詞をつけた作品は評価が高い。叙情的でカリスマ性に富み、幻想的でリリカルな歌声は、優雅で気高い印象をファンに与え続けている。

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