スナーキー・パピー/ウイ・ライク・イット・ヒア(Remixed+Remastered+Reimagined)

スナーキー・パピー/ウイ・ライク・イット・ヒア(Remixed+Remastered+Reimagined)
エーラ


2024.12.4.RELEASE (Digital 12.6)

スナーキー・パピー/ウイ・ライク・イット・ヒア
(Remixed+Remastered+Reimagined)
【日本先行発売】

Snarky Puppy / We Like It Here
(Remixed + Remastered + Reimagined)

RPOZ-10103~4(2CD)
定価¥3,520(税抜価格¥3,200)

解説:落合真理

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あまりにも有名な「Lingus」を含む有観客スタジオライヴ・レコーディングの最高傑作、2014年名作の10周年記念エディションが2枚組で登場。全曲別テイクと名曲「Gretel」の初録音ヴァージョンを追加収録。

■2024年は3月と9月に来日公演を果たし不動の人気ぶりを見せているスナーキー・パピー。2013年作『Family Dinner vol.1』で初のグラミー受賞、ようやくワールドワイドで本格的に注目を集めた後にその存在感を決定的なものにしたアルバムがこの『We Like It Here』。2013年録音/2014年作のオランダでの有観客スタジオ・ライヴ・レコーディグ作で、全曲新曲(当時)で一発録り、さらにドラマーのラーネル・ルイスは直前に代役として迎えられたという緊張感が奇跡的なまでの演奏として変換された。この記念碑的名作が10周年記念エディションとして2枚組でリリース。

■今回は10周年記念エディションとして、全曲の別テイクを収録したフルレンジ・オルタネイト・ヴァージョン(全曲未発表)が追加。さらにボーナス・トラックには、ジュールス・バックリィ指揮のメトロポール・オルケストと録音した次作『シルヴァ』に収録されている「グレーテル Gretel」の最初のレコーディング・ヴァージョンが収録された大変充実した内容。もちろんオリジナルDisc-1もリミックス/リマスターが施されている。

■よく知られているデビュー前の教会での演奏経験の血肉が、時空を越えてそのまま体現されたようなオーディエンスとの一体感はこのアルバムを特別なものにしている。惜しくも8月に亡くなったショーン・マーティンの素晴らしいTalk Boxが聴ける「SLEEPER」、人気名曲の「SHOFUKAN」、そして何といっても世界中で今も話題となり続けているコリー・ヘンリーの超絶ソロと、それを横で見ているショーン・マーティンのリアクション動画があまりにも有名な「Lingus」。このオルタネイト・テイクが今回Disc-2に収録されているというだけでもかなり貴重。これらスナーキー・パピー クラシックスが揃ったキャリアマストの名作。


 インスピレーションを求め、創造し、前進していくことはアーティストの本質です。過去に固執することは、ある意味で前進と発見という私たちの目的とは正反対のものです。また、ミュージシャンが「最高傑作」と考える作品についてオーディエンスと意見が分かれることも予想されます(「これまでに作ったアルバムで一番のお気に入りは?」という質問に対する最も一般的な回答は「最新作」と言ってしまう傾向があります)。私はこの2つの点において典型的な人間であり、一般的に過去を蒸し返すことはあまり好きではありません。とは言え『ウィ・ライク・イット・ヒア』が、スナーキー・パピーをリスナーに最も印象づけるアルバムであり続けていることは否定できません。ユトレヒトでのセッション中に何かが起こり、何が要因となってこのような暗黙の了解が観客の間で生まれたのかはわからないけれど、それが今も人々をこのアルバムに惹きつけているに違いありません。それは直前に決まった代役のドラマー(ラーネル・ルイス)との演奏による緊張感から来るものだったかもしれないし、ぎりぎりになって曲を書き、うまくいくように祈るという状況から来るアドレナリンのせいだったかもしれない。それが何であれ、この作品が長年バンドを聴きサポートしてくれている人たちに恩恵をもたらすだけでなく、新しいリスナーをバンドの軌道に引き寄せてくれていることに感謝しています。
 後者への特別なプレゼントとして、私たちは、単にリミックスとリマスターを行うというリイシューの慣例を破り、この10周年記念盤にまったく新しい次元を加えることにしました。アルバム各曲のフルレンジの未発表テイク、そしてボーナスとしてジュールス・バックリー指揮のメトロポール・オーケストラとの共演で後に『シルヴァ』でレコーディングおよびリリースされた「グレーテル」の、初録音ヴァージョンを収録しました。この2枚組アルバムはニック・ハードがミックスし、デイヴ・マクネアーがマスタリングを担当して、10年も前のプロジェクトに新たな新鮮味を加えています。私たちがこれを作った際に楽しんだように、皆さんも楽しんで聴いていただけることを望んでいます。(2024年7月 マイケル・リーグ)


    【Disc-1】
  1. ショウフカン(Remixed+Remastered)
    Shofukan(Remixed+Remastered)
  2. ホワット・アバウト・ミー?(Remixed+Remastered)
    What About Me?(Remixed+Remastered)
  3. スリーパー(Remixed+Remastered)
    Sleeper(Remixed+Remastered)
  4. ジャムボーン(Remixed+Remastered)
    Jambone(Remixed+Remastered)
  5. カイト(Remixed+Remastered)
    Kite(Remixed+Remastered)
  6. アウトライアー(Remixed+Remastered)
    Outlier(Remixed+Remastered)
  7. ティオ・マカコ(Remixed+Remastered)
    Tio Macaco(Remixed+Remastered)
  8. リンガス(Remixed+Remastered)
    Lingus(Remixed+Remastered)

    【Disc-2】
  9. ショウフカン(Alternate Take)
    Shofukan(Alternate Take)
  10. ホワット・アバウト・ミー?(Alternate Take)
    What About Me?(Alternate Take)
  11. スリーパー(Alternate Take)
    Sleeper(Alternate Take)
  12. ジャムボーン(Alternate Take)
    Jambone(Alternate Take)
  13. カイト(Alternate Take)
    Kite(Alternate Take)
  14. アウトライアー(Alternate Take)
    Outlier(Alternate Take)
  15. ティオ・マカコ(Alternate Take)
    Tio Macaco(Alternate Take)
  16. リンガス(Alternate Take)
    Lingus(Alternate Take)
  17. グレーテル(Bonus Version)
    Gretel(Bonus Version)


■プロデュース&作曲:マイケル・リーグ
 except on each M4:マイケル・リーグ&ボブ・ランゼッティ、
  M6:ジャスティン・スタントン
■録音:2013年10月7日~10日
 オランダ、ユトレヒト スタジオライヴ録音
■エンジニア:エリック・ハートマン
■リミックス:ニック・ハード
  (オリジナル・ミックス:エリック・ハートマン)
■マスタリング:デイヴ・マクネアー
  (オリジナル・マスタリング:スコット・ハル)

マイケル・リーグ Michael League
  (Electric bass and Moog keybass)
ビル・ローレンス Bill Laurance
  (Acoustic piano, Fender Rhodes and Keyboards)
ジャスティン・スタントン Justin Stanton
  (Fender Rhodes, Keyboards and Trumpet)
コリー・ヘンリー Cory Henry
  (Hammond B3 organ and Keyboards)
ショーン・マーティン Shaun Martin
  (Moog and Keyboards)
ボブ・ランゼッティ Bob Lanzetti
  (Electric guitar)
マーク・レッティエリ Mark Lettieri
  (Electric guitar)
クリス・マックイーン Chris McQueen
  (Electric guitar)
クリス・ブロック Chris Bullock
  (Tenor sax, Bass clarinet and Flute)
ボブ・レイノルズ Bob Reynolds
  (Tenor sax)
マイク“マズ”マーハー Mike “Maz” Maher
  (Trumpet and Flugelhorn)
ジェイ・ジェニングス Jay Jennings
  (Trumpet and Flugelhorn)
ネイト・ワース Nate Werth
  (Percussion)
ラーネル・ルイス Larnell Lewis
 (Drums)

ヤニック・ヒワット Yannick Hiwat
 (Violin)
テッソル・ヘースバッハ Tessel Hersbach
 (Violin)
マーラ・ティエス Mara Tieles
 (Viola)
スザンヌ・ロスモールン Susanne Rosmolen
 (Cello)
フリオ・ピメンタル Julio Pimental
 (Percussion)on original tracks 4&7
スティーヴン・ブリゼット Steven Brezet
 (Percussion)on original tracks 4&7


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