2024.6.19.RELEASE
ジャスミン・マイラ/ライジング
Jasmine Myra – Rising
RPOZ-10096
定価¥2,640(税抜価格¥2,400)
解説:山本勇樹 (Quiet Corner)
「Rising」
《CLICK》試聴
絶賛のデビュー作に続く待望の最新作。U.K.新世代のサックス/フルート奏者ジャスミン・マイラによる陶酔的で高揚感溢れる新感覚のスピリチュアル・ジャズ。
■ジャスミン・マイラはイングランド北部リーズ拠点の作曲家/フルート/サックス奏者で、クリエイティブなリーズの音楽シーンで注目を集めていた。リーズ音楽院時からバンドを組み、卒業後まもなくUKのGONDWANAを率いるマシュー・ハルソールに見い出され、ゴーゴー・ペンギンやハニャ・ラニ他のサポート・メンバーを務めながらマシュー自身によるプロデュースで2022年にデビュー作『Horizons』をリリース。オーラヴル・アルナルズ、ボノボ、モーゼス・サムニー、シャバカ・ハッチングス、ケニー・ホイーラー等に影響を受けた彼女のメディテーショナルなアンサンブル・サウンドは、まさに水平線を見ているような美しさに満ちジャイルス・ピーターソン他からも絶賛された。
■この新作もメロディアスで美しく奥深いアレンジ、知的でエモーショナルなサウンドに溢れており、ECM系ジャズ/エレクトロニカ/アンビエントが同一線上にある解放感ある音楽。メンバーはジャスミン・マイラのサックス/フルートに、バス・クラリネット/ハープ/弦楽四重奏等を加えた最大12人編成で、彼女の音楽の微妙なテクスチャーを巧みに理解している前作にも参加していた地元リーズのメンバーが揃ったコレクティヴなサウンド。ストリングス・アレンジも前作に続いてカーメル・スミッカーズジルが担当。SibeliusとMIDIキーボードを使って作った曲を、共に念入りにストリングスが入るスペースを話し合いレイヤードしていったという。
■前作はロックダウンの経験を経て再発見と自信の獲得、メンタルヘルスの葛藤を克服などがテーマであったが、本作はパンデミックの終盤に書かれた曲が多く、未来に目を向けることもテーマとして加わっており煌めくようなサウンドとして反映されている(タイトル曲はシャバカ・ハッチングス『Afrikan Culture』にインスパイアーされたという)。プロローグ的な「フロム・エンバーズ」からラスト曲へと続く流れも素晴らしい。ミックスはハニャ・ラニ、マシュー・ハルソール、ポルティコ・カルテット他を手掛けたグレッグ・フリーマンが担当。
ジャスミン・マイラ Jasmine Myra - alto saxophone and flute
アラン・ケント Arran Kent - bass clarinet
ジョエル・ステッドマン Joel Stedman- bass clarinet
ジャスパー・グリーン Jasper Green - Nord keyboard
ベン・ハスキンス Ben Haskins - guitar
アリス・ロバーツ Alice Roberts - harp
サム・キンタナ Sam Quintana - double bass
ジョージ・ホール George Hall - drums and percussion
グレッグ・バーンズ Greg Burns – percussion
イザベラ・ベイカー Isabella Baker – violin
リサ・ミーチ Lisa Meech – violin
ソフィア・ディグナム Sophia Dignam – viola
オーン・ブランドフォード Awen Blandford - cello
*All tracks composed by Jasmine Myra
*String arrangements by Carmel Smickersgill
*Produced by Matthew Halsall
*Recorded in August 2022 and January 2023
by Matthew Halsall at WR Audio
*Mixed by Greg Freeman, Berlin, October 2023
*Mastered by Peter Beckmann at Technology Works. November 2023