2024.3.13.RELEASE (Digital 3.1.)
テイラー・アイグスティ
プロット・アーマー【日本盤ボーナス曲】
Taylor Eigsti / Plot Armor
RPOZ-10092
定価¥2,640(税抜価格¥2,400)
解説:村井康司
「Bucket of F’s (feat. Ben Wendel)」
《CLICK》Officail Video
天才ピアニスト、テイラー・アイグスティの2022年グラミー受賞作に続く待望の最新作。グレッチェン・パーラト、ベッカ・スティーヴンス、テレンス・ブランチャード、ベン・ウェンデル、ジュリアン・ラージ他が参加。
■現代ジャズの指標にもなった2010年名作『Daylight at Midnight』から11年ぶりとなるアルバム『Tree Falls』(2021)で2022年度グラミー賞最優秀コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム賞を受賞、その豊かなキャリアの頂にいるテイラー・アイグスティがさらに充実した作品を完成。自身のトリオやカルテット、ラージ・アンサンブルでのツアーに加え、クリス・ボッティ、エリック・ハーランドのVoyager、グレッチェン・パーラト、ケンドリック・スコットのOracleなどのレギュラー・ツアー・バンドのメンバーとして、またツアーやレコーディングでの共演者は過去30年でジョシュア・レッドマン、スティング、エスペランサ・スポルディング、チック・コリア、マッコイ・タイナー、カート・ローゼンウィンケル、ベッカ・スティーヴンス他と膨大な人脈も誇っており、まさに現代ジャズ・ピアノ/作曲家の第一人者といえる。
■本作はGroundUpからのリリース。録音2週間前に母親が亡くなり、肉親全員より長生きしてしまった自身の人生の成り行きや目的に意味を求め、それを信頼して守り続けることをテーマとしている。サウンドは前作『Tree Falls』路線をさらに発展させたもの。ほぼ全楽器に複数のミュージシャンを起用し、ストリングスや管楽器/ギター他を自在に曲に組み込み壮大なコンテンポリー・ジャズの世界を構築した才能が凄まじい。曲の疾走感の種類によってピアノとローズを弾きわけ、そこに程よいスムース&ポップ感のあるメロディを忍び込ませるセンスもキャリアの豊かさを感じさせる。また、色彩の異なるシンガー(グレッチェン・パーラト、ベッカ・スティーヴンス、リサ・フィッシャー)のトラックもテイラー・アイグスティの曲に見事にはまっており、参加メンバーの個性も活かしたプロダクションとなっている。
■ウェイン・ショーターに捧げたM5、亡くなった母親ナンシーが生前歌詞を書いたM6、その母が好きだったジミー・ヴァン・ヒューゼン(日本盤ボーナス曲M13)のスタンダード、喪失とその向こう側にあるものを表現したM9(グレッチェン・パーラト作詞)、約100年違いのパンデミック(1918年のスペイン風邪)について書いたM10等を収録。また、収録曲の約半分で演奏されるアンドリュー・バローグとのストリングス・アンサンブルの編曲の見事さは、長年にわたる大小アンサンブルを率いてきた経験と、NYフィルハーモニー管弦楽団やシカゴ交響楽団、ピッツバーグ交響楽団他、様々な楽団との共演や曲提供してきたスキルの蓄積が反映されている。
■参加アーティストはテイラーのサウンドを知り尽くした人選で、グレッチェン・パーラト(vo)、ベッカ・スティーヴンス(vo)、リサ・フィッシャー(vo)、テレンス・ブランチャード(tp)、ベン・ウェンデル(ts, ss)、デイナ・スティーヴンス(ts)、ジュリアン・ラージ(g)、チャールズ・アルトゥラ(g)、ハリシュ・ラガヴァン(b)、デイヴィッド・ジンヤード(b)、ケンドリック・スコット(ds)、オスカー・シートン(ds)他豪華。さらにストリングス・セクションも、ザ・ビートルズ「Now And Then」に参加したミア・バルシア・コロンボ、カミラ・メサのアルバム『アンバー』に参加したベンヤミン・フォン・グートツァイト等トップクラス揃い。
テイラー・アイグスティ Taylor Eigsti
(produce, arrange, piano, rhodes, keyboards)
ベッカ・スティーヴンス Becca Stevens (vocals) M3
グレッチェン・パーラト Gretchen Parlato (vocals) M3,9
リサ・フィッシャー Lisa Fischer (vocals) M6
ベン・ウェンデル Ben Wendel (tenor and soprano sax, FX) M2,3,4,9,13
テレンス・ブランチャード Terence Blanchard (trumpet) M5
デイナ・スティーヴンス Dayna Stephens (tenor sax) M11
ジュリアン・ラージ Julian Lage (guitar)M3,6
ハリシュ・ラガヴァン Harish Raghavan (acoustic bass) M3,5,9,10,12
ケンドリック・スコット Kendrick Scott (drums) M5,9,10,12
チャールズ・アルトゥラ Charles Altura (guitar)
デイヴィッド・ジンヤード David Ginyard (electric bass)
オスカー・シートンJr. Oscar Seaton Jr. (drums)
ステファニー・ユウ Stephanie Yu (violins)
コリン・ソボレフスキ Corinne Sobolewski (violas)
ベンヤミン・フォン・グートツァイト Benjamin von Gutzeit (viola)
ミア・バルシア・コロンボ Mia Barcia-Colombo (cellos)
レベッカ・クレインマン Rebecca Kleinmann (flutes)
■Produced by Taylor Eigsti & Josh Giunta
■Recorded at GSI Studios (NYC) & EastWest Studio (LA)