女優、歌手、作詞家、詩人、小説家。ロック、フォーク、ジャズ、ワールドミュージックなど、多くの音楽のスタイルをオリジナルに融合させていった、フランス音楽シーンが誇るカリスマ的アーティスト。1940年ブルターニュのモルレー生まれ。パリのソルボンヌ大学に入学後、実験演劇と歌手の両方で活動を開始。そのオリジナリティ溢れる才能と個性に注目したジャック・イジュラン、そして俳優のリュフュスと共に1964年にカルチェラタンで「ママ、怖いよ!(Maman j'ai peur)」という即興的音楽劇を始める。その劇中歌「おまえに生ませた子供」を"100年に1曲出るか出ないかの曲"と深く感銘を受けたピエール・バルーの誘いで、サラヴァ・レーベルの第1号アルバム『ブリジット・フォンテーヌは…』(1968)を発表。以降、公私ともにパートナーとなるアレスキと共に『ラジオのように』を始め、多くの先鋭的な作品を発表し続けている。サラヴァから独立した後もステレオラブ、ゴタン・プロジェクト、ソニック・ユース他と共演してアップ・トゥ・デイトなサウンドを制作。近作『J'Ai L'Honneur D'etre』(2013)でも独特の鋭い表現力は健在。